世界遺産 天龍寺／宝厳院

天龍寺

ツアーの始まりは、京都屈指の観光地”嵯峨嵐山”に立つ天龍寺の参拝から。

足利将軍家と後醍醐天皇ゆかりの禅寺として、京都五山の第一位とされ、1994年“古都京都の文化財”として世界遺産に登録された。

約700年前に初代住職、夢窓疎石が作り当時の面影をのこしている池泉回遊式庭園は日本で初めて史跡・特別名勝指定を受けている。

宝厳院 回遊式庭園 『獅子吼の庭』

天龍寺を後に、最も大きな塔頭である宝厳院を訪れる。嵐山借景の回遊式庭園『獅子吼（ししく）の庭』は、春は桜、夏は新緑、秋は紅葉、冬は苔と雪の借景、と四季を通しての美しさを誇ることで知られている。

MOGANAの“紹介”という特別なご縁で、限られたゲストのみで贅沢に貸切、散策を満喫。その名にある「獅子吼」とは「仏が説法する」の意味で、庭園内を散策し、鳥の声、風の音を聴く事によって、生の心理、正道を肌で感じ、訪れてくる平穏な心を体感することができる。

散策の途中には、離れ「無畏庵（むいあん）」にてお庭を眺めながら、お抹茶と宝厳院オリジナルのお茶菓子をいただき、本堂へ向かう。

宝厳院 本堂 『天龍寺宗務総長・宝厳院ご住職の田原義宣氏

庭園を散策した後は、本堂にてご本尊の十一面観世音菩薩（かんぜおんぼさつ）と、田村能里子画伯の障壁画“風河燦燦 三三自在”を鑑賞。58枚の襖絵は「襖絵」としてはあまり例がない朱色で鮮やかに描かれていて圧巻される。そこには、仏教がシルクロードを渡って日本に伝来する長い道のりと、観音様が民衆を救う為に現世に現れる姿として、33人の老若男女が命の燃える朱色と共に印象的に描かれている。

また本堂は10年前に美しく建て替えが行われ、いまだヒノキの香が漂う空間で、心が浄化される想いを感じ取れる。